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海外と比較した矯正に対する意識の違い


欧米では矯正治療が一般的であり、見た目の美しさや健康への意識が高い一方、日本では矯正治療に対する意識が異なる傾向があります。

これにはいくつかの理由があり、矯正治療を受ける日本人が少ない理由にもなっています。

この記事では、海外と日本の矯正に対する意識の違いについて解説します。


■日本人はどれくらい矯正治療を受けている?

◎日本人は14%

日本人は、矯正を受ける割合が比較的低いです。

アメリカが58%程度なのに対し、日本人は14%と半分以下の数字です。


(※)成功者に求められる“歯並び”に関する意識調査 |
インビザライン・ジャパン株式会社のプレスリリース


■海外の矯正に対する意識

◎健康の一部としての認識

海外では、歯並びや咬み合わせは単に見た目の問題だけでなく、全身の健康に影響を与える重要な要素とされています。

特に、アメリカやヨーロッパでは、子どもの頃から歯科検診とともに矯正治療が推奨されており、親が子どもの将来の健康を考えて早期に治療を開始することが一般的です。


◎社会的ステータスの象徴

矯正治療は美しい歯並びを得るための手段としても評価されており、欧米では整った歯並びが社会的ステータスを示す一つの指標とされています。

これは、健康的なライフスタイルや自分を大切にする姿勢を示すものであり、日本よりも多くの方が自己投資として矯正治療を選択します。


◎成人矯正の普及

成人になってから矯正治療を受ける方も多いです。

透明なマウスピースなどの目立ちにくい装置の開発により、見た目を気にせずに治療を進めることができるため、職業やライフスタイルを問わず、幅広い年齢層が矯正治療に取り組んでいます。


■日本の矯正に対する意識

◎費用面での懸念

海外では18歳以下で矯正治療を受けると治療費が無料になる国もあります。

反対に日本では、矯正治療は高額な治療とされており、多くの人が費用面での負担を懸念する方も多いです。

そのため、必要性を感じていても治療をためらうケースが少なくありません。

特に成人矯正に対する認識が遅れがちであり、見た目よりも費用を優先する方も少なくありません。

しかし、アメリカは価格が日本と同程度であっても普及率が高いので、意識の問題が多くを占めているという考え方もあります。


◎見た目よりも機能を重視

日本では、歯並びの美しさよりも、機能的な問題がなければ矯正治療を避けることが多いです。

咬み合わせの問題がある場合にのみ治療を考える傾向があります。

このため、美しい歯並びを求める意識は欧米ほど高くありません。


◎子どもの矯正治療の普及が遅い

日本では、子どもに対する矯正治療がまだ普及しきっていない現状があります。

歯並びが悪くても、親がそれを問題視しないことが多く、結果的に成人後に矯正を始めることになり、治療期間や費用が増大するケースも見られます。


◎矯正装置の見た目をあまり気にしない国も

日本人の多くはブラケット矯正の装置の見た目に後ろ向きですが、フィリピンなど一部の国では矯正は矯正装置をお金持ちの象徴ととらえられています。

カラーゴムを掛けるなどして、ファッションの一部としているケースも見られます。


【まだまだ低い日本人の矯正への意識】

海外と日本では、矯正治療に対する意識や価値観が大きく異なります。

海外では見た目の美しさや健康への意識が高く、矯正治療が一般的に受け入れられていますが、日本では比較的「機能的な問題がなければ良い」と考え、見た目への関心が低い傾向があります。

日本の矯正費用は比較的高いともいわれていますが、アメリカでは同程度であっても50%以上の方が矯正治療を受けています。

海外の視点から自身の歯並びや健康について考えてみると、新たな気づきが得られるかもしれません。

矯正治療をお考えの方はぜひ一度当院のご相談ください。


ホワイトエッセンス広島駅前歯科・矯正歯科
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