インビザラインは、装着時間を守らないと効果を得られないということはこちらの記事でご説明しました。
しかし、効果を出すためには装着時間だけでなく、正しい装着の仕方をする必要があります。
インビザラインはご自分で付け外しができる装置のため、清掃しやすいなどのメリットもありますが、装着などは患者様ご自身で行っていただく必要があります。
インビザラインの正しい装着の方法について解説します。
目次
■インビザラインの正しい装着の仕方
◎歯列に合わせて口腔内に入れ、奥歯からはめる
まずはマウスピースを歯列に合うように口腔内に入れます。
口腔内でしっかり歯列と平行になるように沿わせたら、奥歯からはめていきます。
左でも右でも大丈夫ですが、左の奥歯、左の小臼歯、前歯、右の小臼歯、右の奥歯というようにはめていくとスムーズにはめることができます。
◎マウスピースの内側を巻き込まないように
歯列が傾斜している場合など、マウスピースの内側を巻き込んでしまう可能性があります。
内側を巻き込まないように注意しながらはめていきましょう。
◎指で押してしっかりフィットさせる
ある程度までマウスピースがはまったら、その後は噛んで入れる方がいますが、変形の原因になってしまうのでやめましょう。
指でぎゅっと押して、しっかり奥まではめ込みます。
◎チューイをかむ
奥歯から順番に、20秒程度ぎゅっとチューイを噛みます。
2個セットになっているので、各奥歯、小臼歯部、前歯部と、2つ使用しながら移動させ、しっかりとマウスピースをフィットさせます。
チューイを噛むことによって、マウスピースと歯列の間の空気を抜くようなイメージです。
■装置がしっかりはまっていないと……
◎矯正の効果が得られない
奥歯の部分までしっかりとマウスピースがはまっていないと、使用中に浮いてくることがあります。
このような状態だと、しっかりと矯正効果を得られません。
装着の最後にチューイを噛みしめることでこのような状態を防止できます。
◎マウスピースが合わなくなってくる
マウスピースがしっかりはまっておらず、矯正効果を得られていないと、次に使用するマウスピースが合わなくなってしまうリスクがあります。
修正してシミュレーション通りに戻せればいいのですが、もし戻せない場合は矯正治療のやり直しとなる可能性もあります。
◎外れるなどのリスクがある
マウスピースがしっかりはまってないと、使用中に外れてしまうリスクがあります。
紛失などの恐れがありますので、使用中に外れてしまわないためにもしっかりとマウスピースをはめることが大切です。
■装着時間も大切
◎装着時間、装着方法をしっかり守って効果がでる
インビザラインは正しく装着するだけでなく、装着時間もきちんと守って、初めて矯正の効果が出ます。
1日20時間~22時間の装着と、正しい装着方法を守って矯正の効果を得られるようにしましょう。
【インビザラインの効果をしっかり出すために】
インビザラインの効果をしっかり出すためには、装着時間を守るだけでなく、装着方法を守ることが大切です。
奥歯から沿わせるようにしてインビザラインを装着し、フィットさせるためにはしっかりとチューイを噛むようにしてください。
慣れるまでは少し手間がかかるかもしれませんが、慣れてしまえば自然にはめることができるでしょう。
正しい装着時間、装着方法を守って、矯正の効果を最大限得られるようにしましょう。