
マウスピース矯正を検討している方の中には矯正を始めたら痩せたといった話を聞いたことがある方もいるかもしれません。歯の矯正と体重変化には、実際に何か関係があるのでしょうか。
この記事では「マウスピース矯正は痩せるのか?」という疑問に対して、歯の矯正の仕組みや生活習慣の変化を踏まえながら分かりやすく解説します。
目次
■マウスピース矯正で痩せると言われるのはなぜ?
◎間食が減りやすい生活リズムになる
マウスピース矯正では、1日20時間以上の装着が基本とされることが多く、食事や飲み物の際にはマウスピースを外す必要があります。
そのため、ちょっとお菓子をつまむ、甘い飲み物をだらだら飲むといった間食の回数が自然と減りやすくなります。
食べるたびに着脱や歯みがきが必要になることから、無意識の食習慣が見直される点が、体重変化につながる理由の一つです。
◎食事の時間を意識するようになる
マウスピース矯正中は、装着時間を確保するために食事の時間を決める意識が強くなります。
その結果、食事回数が整理され、だらだら食べが減ることで、摂取カロリーが抑えられるケースもあります。こうした生活リズムの変化が、結果として少し痩せたと感じる要因になることがあります。
■歯の矯正そのものにダイエット効果はある?
◎直接的に痩せる治療ではない
歯の矯正は、歯並びや噛み合わせを整えるための医療行為であり、体重を減らすことを目的とした治療ではありません。
マウスピース矯正をしているだけで脂肪が燃焼したり、基礎代謝が上がったりするわけではないため、直接的なダイエット効果があるわけではありません。
◎体重が変わらない人も多い
マウスピース矯正を始めても、食事内容や生活習慣が大きく変わらなければ、体重にほとんど変化がない方も多くいます。痩せる人がいるという話は、あくまで生活の変化による個人差が大きい点を理解しておくことが大切です。
■「痩せたいから矯正」はおすすめできない理由
◎矯正の目的は歯並びと噛み合わせの改善
歯の矯正の本来の目的は、見た目の改善だけでなく、噛み合わせを整え、将来的なむし歯や歯周病、顎への負担を減らすことにあります。「痩せるかどうか」を主な目的に歯列矯正を考えるのは、本来の治療意図とは異なります。
◎無理な食事制限はトラブルの原因に
矯正中に極端な食事制限を行うと、体調不良や栄養不足につながるだけでなく、歯の動きに必要な回復力が落ちる可能性もあります。
歯の矯正では、歯を支える骨の吸収・再生を繰り返しながら歯を動かしていくため、体には想像以上にエネルギーと栄養が必要です。
特に、たんぱく質やビタミン、ミネラルが不足すると、歯の移動がスムーズに進みにくくなったり、痛みや違和感が長引いたりすることもあります。また、無理な食事制限は免疫力の低下を招き、口内炎や歯肉の炎症が起こりやすくなる原因にもなります。
矯正治療を順調に進めるためには、食べないことよりも何をどう食べるかを意識することが大切です。健康的に矯正治療を進めるためにも、装着時間を守りながら、バランスの取れた食事をしっかりと摂るよう心がけましょう。
【マウスピース矯正で“痩せた気がする”理由と本来の目的】
マウスピース矯正で痩せると感じる方がいるのは、装着時間の確保によって間食が減ったり、食事のリズムが整ったりするなど、生活習慣の変化が影響しているためです。
しかし、歯の矯正や歯列矯正そのものに直接的なダイエット効果があるわけではありません。
マウスピース矯正の本来の目的は、歯並びや噛み合わせを改善し、お口の健康を長く保つこと。体重の変化にとらわれすぎず、正しい目的で治療に取り組むことが大切です。










