インビザラインを使った歯列矯正を検討中の方にとって、基本的な用語を理解しておくことは、治療への不安を軽減し、より適切な選択をするために重要です。
インビザライン治療には、透明なアライナーや3DスキャナーのiTeroなど、専門的な用語が多く使われます。
また、治療の種類やマウスピース矯正ブランドについての知識を持つことで、自分に合った治療法を選ぶ助けになります。
この記事では、インビザライン治療に関連する用語を分かりやすく解説します。
目次
■基本的な用語集
◎アライナー
アライナーとは、歯列矯正に使用される透明なプラスチック製のマウスピース装置です。
インビザラインを含む多くのマウスピース矯正システムで使用され、従来の金属製ブラケットやワイヤーとは異なり、目立たず取り外しが可能です。
食事や歯磨きの際は取り外せるため、口腔衛生の維持がしやすいのも特徴です。
◎iTero
iTero は、インビザライン治療において使用される3Dスキャナーの名称です。
歯のデジタルモデルを正確に作成するために使用され、これにより治療計画が精密に立てられます。
従来の印象材を使用した型取りよりも快適で迅速なデータ取得が可能で、患者さまの負担を軽減します。
■インビザラインのラインナップ
◎インビザラインフル(コンプリヘンシブ)
インビザラインフルは、全ての歯を対象に、アライナーの枚数制限なく治療が可能です。
複雑な歯列不正にも対応できるため、広範囲の歯列矯正が必要な方に適しています。
◎インビザラインモデレート
インビザラインモデレートは、中程度の歯列不正に適した治療で、治療の進行具合によって最大26枚のアライナーを3回繰り返して使用できます。
ライトとコンプリヘンシブの中間に位置する治療範囲です。
◎インビザラインライト
インビザラインライトは、軽度の歯列不正に適した治療で、治療期間が短めです。
最大14枚のアライナーを使用します。
◎インビザラインエクスプレス
インビザラインエクスプレスは、更に軽度の歯列不正に対して、短期間での治療が可能なオプションです。
最大7枚のアライナーを使用します。
◎インビザラインGo
インビザラインGoは、前歯のみに焦点を当てた矯正治療です。
短期間で前歯の位置を整えたい方に適しています。
■マウスピース矯正のブランド
◎キレイライン
キレイラインは、日本国内で人気のあるマウスピース矯正システムで、比較的安価で提供されることが特徴です。
治療範囲は主に前歯の軽度な歯列不正に限られ、専用のソフトウェアを用いて治療計画が立てられます。
◎アソアライナー
アソアライナーは、日本国内で提供される前歯の矯正に特化したシステムです。
3段階の硬さを持つアライナーが特徴で、型取りの頻度が少ないため、通院の手間が減少します。
◎アクアシステム
アクアシステムも日本国内で提供されるマウスピース矯正で、前歯の矯正に適しています。通院ごとに型取りを行い、患者さまごとにカスタマイズされたアライナーを提供します。
◎シュアスマイル
シュアスマイルはアメリカで開発されたマウスピース矯正システムで、アライナーが汚れにくく、比較的安価であることが特徴です。
◎デュパール
デュパールは、比較的新しいマウスピース矯正システムで、日本国内で提供される主なブランドとは異なり、上下全ての歯を対象に矯正が可能です。
■その他矯正に必要な用語集
◎保定装置
保定装置は、矯正治療後に歯が元の位置に戻らないように使用する装置です。
通常、透明なリテーナーや固定式リテーナーが使用されます。
保定期間は個々のケースにより異なりますが、歯並びを安定させるために重要な役割を果たします。
◎CT診断
CT診断は、歯科用CTスキャナーを使用して顎の骨や歯の位置を3Dで詳細に確認するための診断方法です。
◎精密検査
精密検査は、矯正治療を開始する前に行われる詳細な検査です。
これには、デジタルスキャン、X線撮影、写真撮影、咬合状態のチェックなどが含まれます。
これにより、正確な治療計画を立てることが可能になります。
◎クリンチェック
クリンチェックは、インビザライン治療の計画を3Dでシミュレーションするソフトウェアです。
患者さまの歯の移動を視覚的に確認でき、治療の進行状況や最終的な歯並びの予測が可能です。
これにより、患者さまは治療前に最終的な結果を確認でき、治療への理解と安心感が得られます。
【基本的な用語を知っていると理解が深まる】
これらの用語を理解することで、インビザライン治療についての知識が深まり、治療を検討する際の選択がしやすくなります。
自分に最適な治療法を選ぶためにも、歯科医師と相談しながら、しっかりと情報を把握しておきましょう。