インビザラインは、透明なマウスピース型の矯正装置を使うため、使っていくうちになんだか黄ばんで見えるといった悩みを感じる方も少なくありません。
この記事では、マウスピースの着色や黄ばみの原因、家庭でできる洗浄、お手入れ方法、避けたい洗浄法について詳しく解説します。
目次
■マウスピースが黄ばんでしまう主な原因とは
◎色の濃い飲食物の影響
マウスピースの黄ばみの原因として多いのが、コーヒー、紅茶、カレー、赤ワインなどの色素の強い飲食物です。
これらを装着中に口にしたり、取り外した後すぐに洗わず放置したりすることで、着色が残りやすくなります。
特に糖分や油分も一緒に含まれている場合、汚れが内部に浸透しやすく、簡単には落とせなくなってしまいます。
◎唾液や口内のタンパク質によるくすみ
マウスピースは、1日20時間以上装着します。
そのため、唾液やプラーク由来のタンパク質が表面に付着し、時間が経つことで黄ばみの原因になります。
たとえ食事中に外していても、ケアを怠れば徐々に透明感は失われていきます。
■着色汚れを防ぐためにできること
◎飲食時には必ずマウスピースを外す
食事や飲み物を摂る際は、原則マウスピースを外すのがルールです。水の場合はマウスピースをつけたまま飲んでも問題ありません。
着色しやすいコーヒー、紅茶、赤ワイン、カレーなどを口にする前には必ず取り外し、装着前には歯磨きをする習慣をつけましょう。
◎マウスピースを外した後すぐ洗う
食事後などに外したマウスピースを長時間そのままにすると、表面に付着した唾液や微細な汚れが乾燥してこびりつきやすくなります。
外したらできるだけ早く、流水ですすぐなどの洗浄をしましょう。
◎歯磨き後の装着で清潔をキープ
口の中が汚れたままマウスピースを装着すると、汚れが閉じ込められてマウスピース内で着色が進行しやすくなります。
必ず歯磨きをしてから装着する習慣を心がけてください。
■マウスピースの黄ばみは落とせる?効果的なお手入れ方法
◎食器用洗剤を使った洗浄
軽度の着色汚れは、中性の食器用洗剤を使った洗浄で落とせることがあります。ぬるま湯に数滴垂らし、指でこすることで表面の汚れを落とすことができます。ただし、研磨剤入りや漂白成分を含むものは避けましょう。
◎洗浄剤の使用
市販されているマウスピース用洗浄剤を週に数回使用すると、タンパク質汚れの除去や除菌に効果があります。
完全に黄ばみを元通りにはできませんが、清潔を保ちやすくなります。
また、義歯用の洗浄剤を使っても問題ありません。
◎どうしても落ちない場合は交換のタイミングを待とう
インビザラインを用いたマウスピース矯正では、1週間〜2週間ごとに新しいマウスピースに交換します。多少の着色があっても「数日で交換になるなら」と割り切る考え方もあります。
■漂白剤でマウスピースを洗ってもいいの?
◎漂白剤の使用はやめましょう
家庭用の塩素系漂白剤は、マウスピースには使用しないようにしましょう。
一見汚れが落ちるように思えますが、材質が変質したり、化学物質が残留したりするリスクがあります。
また、変形や割れの原因にもなるため、安全のためにも使用は避けましょう。
【毎日の丁寧なお手入れで着色を防ぐ】
「飲食時は外す」「外したらすぐ洗う」「毎日歯磨きをしてから装着する」
この3つを習慣づけるだけで、マウスピースの着色を大幅に防ぐことにつながります。
また、場合によっては洗浄剤を使用するという方法もあります。
万が一、どうしても落ちない汚れが気になる時は、歯科医院に相談して洗浄法を提案してもらうのも良いでしょう。
マウスピース矯正中の食事の注意点はこちらの記事もあわせてご確認ください。